シリーズ8作目「ファイナルレコニング」の感想を書いていきます。映画の内容にふれていますので末見の方はご注意ください。
タイトル:「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」
監督:クリストファー・マッカリー
公開年:2025年
キャスト:トム・クルーズ、他
あらすじ:エンティティとガブリエルをぶっ飛ば~す
前作「デッドレコニング」ではお気に入りキャラクターだったイルサが死んでしまいとても残念でした。死ぬ必要があったのか、大怪我でチームから離脱じゃダメだったのかと未だに悔やまれます。
そんなイルサ不在の今作ですが、他の女性キャラクターたちの活躍がたくさんありました。
特にハンナ・ワディンガム(Hannah Waddingham)さん演じる提督がめちゃくちゃカッコよかった!出番こそ少ないけどとても印象に残りました。今作で1番のお気に入りキャラクターです。
大統領役のアンジェラ・バセット(Angela Bassett)さん。過去作で登場したときはCIAだったけど、えらい出世しましたなぁ。調べてびっくり、御年67歳には見えません!!ブラックパンサーの母ちゃん役もそうだけど、芯のある女性がとても似合いますわ。提督とは昔からの仲みたいやったけど、その物語も見たいね。
その他にも潜水艦の女性海兵、ダンローの嫁さん、大統領のSP、大統領補佐官?など女性キャラの活躍が目立ちました。
ただ、それでもやっぱりチームの中にイルサの姿がないのは寂しかった…….
今からでも遅くないのでイルサのスピンオフ待ってます!!
■タイトル前が微妙
今作はトムとグレースのやり取りのあとにオープニングの流れだったけど、これがなんとも微妙でこれまでで一番盛り上がらない導入シーンだった。個人的にここってめちゃくちゃ楽しみな部分なのよね。それでもオープニング+テーマソングは相変わらずテンション上がった!
■マスク剥がしがあっさりし過ぎ
ドヤ顔でマスクを脱ぐのが好きなので今作はあっさりしすぎてて残念。
■音楽が印象に残らなかった
毎回映画を見終わったらサントラ欲しいってなるけど、今回は買っていない。これまでのシリーズだとなにかしら印象に残る曲があったけど、今作では珍しくそれがなかった。
例えば前作「デッドレコニング」だと、冒頭の「The Sevastopol」、セバストポリに魚雷直撃「Collision Alarm」、ヴェネチアでトムがイルサのもとへ走って向かう「I Was Hoping It’d Be You」などお気に入りの曲がある。今作のサントラが特段悪いとも思わなかったけど、なんせ記憶に残っている音楽がないのよね。
繰り返し何度も見たってのもあるかもしれんけど、今作の予告に使われていた曲はどっちも好き。
■実は重要なアイテムだった”ラビットフット”(MI:3)
後付なんだろうけど上手いこと物語に組み込んだなと感心。「過去(ラビットフット)の選択が今(エンティティ)に繋がっている」
■アクション
セバストポリからの脱出、とくに魚雷発射管を通って外へ出るシーンは、「ここでトムさんが死ぬわけない」とわかっていてもハラハラ・ドキドキした。メイキングで見たけど、巨大なセットを組んで実際に水中での撮影なので映像が迫力満点。
ラストのセスナ機のシーン、翼に足だけかけて”コップのフチ子さん”状態がすごすぎて見てるだけで怖かった。あの一連のシーンはほんとに凄い。お顔が潰れてるトムさんを見ればどれだけ風圧が強烈なのかがわかる。
御年63歳のトムさんですが、インタビューで80歳でもアクションをやるみたいなことを答えていたけど、トムさんならほんまにやってそうで恐い。スタントを自分でこなすトムさんには尊敬しかありません。間違いなく歴史に名を残す俳優。
■小物っぷり
ガブリエルの最後は無様やったなぁ(笑)前作から思ってたけど、ガブちゃんの小物感半端ない。歴代の敵で1番じゃない?
予告編でも使われていたけど、冒頭の過去作の映像寄せ集めシーンはよかった。こんなシーンあったなぁと懐かしくもあり、これまでの歴史を感じた。まさに集大成。
【疑問】
■将軍はどうして兵士から銃をもらったのか?
(最後の手段として)自分で大統領を殺すつもりだったのか、それともこうなることを予測していたのか。
■過去作へのオマージュ?
終末の保管庫でのカーチェイスシーンで横転した車からイーサンが脱出(MI:3のブリッジ)やサーバールームの配線いじり(ゴーストプロトコル)など、過去作のシーンに似ていたように感じたけど、あれはオマージュなのだろうか。
■ほんとに最終章?
ファイナルと銘打ってるけど続編をやろうと思えばやれる最後だった。というか終わってほしくない!最後に集まったメンバーで新たにチームを組んでミッションに挑んでほしい。ラストのショートポムちゃんが可愛すぎた。
情報が溢れすぎた世界で何が真実で何がウソかわからず、何を、誰を、信じていいかわからない人たち、対立を煽られ分断する人々、第三次世界大戦勃発寸前の世界……………….映画の中の世界と現実の世界の状況が同じで、ストーリーがものすごくリアルに感じた。